「経年変化」という言葉があります。
年月が経つにつれて変化する様子です。
多くの場合、言葉の奥には「劣化」という意味が含まれます。
一方、伝統的なお寺やお城等の建築物は数百年も受け継がれています。
永年の変化により角が取れて丸みを帯び、艶が出て、深みのある色合いに変化しています。
柱の傷や床のへこみでさえ、思い出として記憶に刻み込まれ、情景に思いを馳せることが出来ます。
この変化は「劣化」でしょうか?
むしろ、新品とは違う魅力を増しながら、美しく変化していく事ができます。
この「経年美化(びか)」ないし「経年優化(ゆうか)」という考え方は、今求められる本物の価値ではないでしょうか。
年月を経るたびに自分自身に対して愛着を深め、鍛錬を続ける事で、魅力を増していくという考えです。
ココロとカラダに栄養を注ぎながら、この一度しかない毎日と人生を楽しんでいきましょう。
どんな事があっても、毎年変わらず、この季節に私たちに安らぎを与えてくれる「桜の樹」のように、このスクールが憩いの場であり続けるように、私たち自身も研鑽を重ねてまいります。
ご一読ありがとうございます。